「OpenOffice」と「LibreOffice」の違いとは?
「OpenOffice」「LibreOffice」この二つは見た目も名称も似ていると言うことで混乱している人も多いのではないでしょうか?
実際、調べると元は同じソフト(会社)から分裂して二つに分かれたということが発覚しました。
そこで、この二つの成り立ちについて調べ、今後どちらのオフィスソフトを使った方が良いのか調べてみました。
先に結果だけ言うと、断然「LibreOffice」の方をおすすめします。
「OpenOffice」「LibreOffice」の歴史
まず最初に「OpenOffice」「LibreOffice」がそれぞれどのような経緯で発生したのか調べました。
実は、「OpenOffice.org」が二つに分かれて「LibreOffice」と「Apache OpenOffice」が誕生したんです!
2002年から「OpenOffice.org」と言う名称でリリースされたOpenOfficeですが、2010年にOracleが管理することになり、そのタイミングで開発メンバーの一部が離脱しました。
離脱したメンバーが新たに「The Document Foundation」と言う団体を立ち上げて、OpenOfficeの次期バージョンとして「LibreOffice」をフォークし、2011年にリリースされました。
ソフトウェア開発におけるフォークとは、あるソフトウェアパッケージのソースコードから分岐して、別の独立したソフトウェアを開発することである。
(引用:wikipedia)
一方のOrcleは「OpenOffice.org」をApacheソフトウェア財団に譲渡し、「Apache OpenOffice(AOO)」として開発が進められました。
「LibreOffice」と「OpenOffice」の開発状況|LibreOfficeの方が活発
こうして2つのソフトウェアの開発が別々に進められるようになりましたが、圧倒的に「LibreOffice」の方が優勢でした。
その理由を3つご紹介します。
理由① 開発ペース|LibreOfficeの方が活発
LibreOffice
年2回の定期アップデートに加えて、短いときには1ヶ月に1回のペースでアップデートを重ねていった
Apache OpenOffice
2012年から2014年は年2回、2015年は年1回というペースでのアップデート
「LibreOffice」の方が定期的に更新し続けているので安心です。
理由② セキュリティ脆弱性|LibreOfficeの方が安全
加えて、AOOは2015年7月にセキュリティ脆弱性が明らかになったときに即座のパッチリリースが行われず、対策として「LibreOfficeかMicrosoft Officeを使用すること」が推奨されました。
この脆弱性に対するパッチがリリースされたのは、2015年8月下旬のことでした。
つまり、「Apache OpenOffice」は「LibreOffice」に開発を託したように見受けられますね。
理由③ 今後の更新状況|OpenOfficeは開発終了の恐れがある
AOOの役員が一度「Apache OpenOfficeプロジェクトの終了」を示唆しました。
しかし、既に「Apache OpenOffice」のユーザーがあまりにも多く、終わらせようにも影響力が大きいです。
2012年5月以降のダウンロード数は1億6000万回で、2015年だけでも2900万回ダウンロードされているそうです。
そのため、2016年には公式ブログにて、「Apache OpenOffice」の当面の開発継続が発表されました。
しかし、「Apache OpenOffice」は今後開発が終了になる恐れが残っています。
そのため、「Apache OpenOffice」よりも更新頻度の高い「LibreOffice」にした方が無難でしょう。
(引用・参照)
OpenOffice(Apache OpenOffice)が開発者不足のためプロジェクト終了へ
「Apache OpenOffice」と「LibreOffice」どちらが使いやすいの?操作性比較!
上では今後の開発状況や更新頻度を考えると「LibreOffice」にした方が良いと言いました。
実際のところ、操作性の面では「Apache OpenOffice」と「LibreOffice」どちらが使いやすいのか比較していきます。
使いやすさのポイントとしては、
- ①直感的な操作ができるか
- ②MicrosoftのWord、Excelと相互性があるか
この二点が重要だと考えます。
「Apache OpenOffice」と「LibreOffice」のスクリーンショット
全体像
LibreOffice
Apache OpenOffice
「LibreOffice」と「Apache OpenOffice」の開発者が同じだけあって、パッと見はどちらも似ていますね。
結果から言うと、私は「LibreOffice」の方が圧倒的に使いやすかったのですが、その理由をお話します。
「Apache OpenOffice」のデメリット3つ
デメリット① フォントの色、背景色のアイコンが遠い
フォントの色や背景色のアイコンは、一番良く使用するのに一番遠い位置に配置されています。
Excelとも真逆の配置なので、アイコンを見つけるのにワンテンポ遅れてしまいがちです。
デメリット② フォントの色や背景色が一回ごとにリセットされる
上の画像を見ての通り、「LibreOffice」はフォントの色や背景色を一つのセルに変更した時、そのままの色情報が引き継がれます。
しかし、「Apache OpenOffice」は別のセルをクリックするとデフォルトの「自動」と「塗りつぶしなし」に戻ってしまいます。
全部黒で文字を打ち終わった後で、色の装飾を連続して行いたい場合に操作性が悪いです。
デメリット③ アイコンが見にくい
「LibreOffice」に比べてアイコンのサイズが小さいです。
その上アイコン画像が鮮明でないので操作がワンテンポ遅れてしまいます。
「LibreOffice」のメリット2つ
メリット① 全体的にExcelと変わらない
全体的に機能はほとんどExcelと変わりません!
むしろ「Excel Online」は枠線の色が変更出来ないので「LibreOffice」の方が優れていると感じました。
メリット② アイコンが見やすい
直感的な操作が問題なく出来ます。
まとめ:LibreOfficeがおすすめ!
私は「OpenOffice」から「LibreOffice」に乗り換えしましたが、これまで「OpenOffice」で使いにくいと感じていた箇所が全て改善されたのが「LibreOffice」だと感じました。
「LibreOffice」はExcelと殆ど変わらないと言っても良いと思います。
そのため、完全に「LibreOffice」一択です!
全ての面において「OpenOffice」よりも「LibreOffice」の方が優れています。
また、「OpenOffice」の管理者的にもユーザーを「LibreOffice」に移して、「OpenOffice」を終了させても良いと考えているんじゃないかな~と勝手に思っています。
なので、「OpenOffice」と「LibreOffice」で迷っているなら問答無用で「LibreOffice」をおすすめします!
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