パーマリンクとは?
WordPressの初期設定のまま記事を公開するとこんなURLになりますが、URLのドメイン以降に表示される文字列のことを「パーマリンク」と言います。
パーマリンクとは、固定ページやブログ投稿、カテゴリー・タグアーカイブなどの永続的 (パーマネント) な URL のことです。パーマリンクは、コンテンツにリンクするための Web アドレスです。各投稿の URL は永続的で、変更されるべきではありません。このため「パーマリンク」という名称になっています。
パーマリンクは、その名の通り変更するべきではないと言う事で、サイトを作成したら最初に行うべき作業の一つです。
しかし、私はサイトを作成して三ヶ月、パーマリンクの設定をきちんとやっていませんでした。
変えるなら一刻も早く行うべきなので、アクセス数の少ない今のうちに設定しちゃいたいと思います!
WordPressのパーマリンクのパターン6選
パーマリンクはWordPressの管理画面からいつでも簡単に変更することが出来ます。
WordPressでは5つのパターンと自分で自由に設定できる「カスタム構造」が用意されています。
項目 | URL |
基本(初期設定) | http://example.com/?p=123 |
日付/投稿名 | http://example.com/2017/10/18/sample-post /%year%/%monthnum%/%day%/%postname%/ |
月/投稿名 | http://example.com/2017/10/sample-post /%year%/%monthnum%/%postname%/ |
数字ベース | http://example.com/archives/123 /archives/%post_id% |
投稿名 | http://example.com/sample-post /%postname%/ |
カスタム構造 | http://example.com/○○○○ |
※投稿名:記事のタイトル
カスタム構造で使用できるタグは以下の通りです。
%year% | 投稿された年 |
%monthnum% | 投稿された月 |
%day% | 投稿された日 |
%hour% | 投稿された時(時間) |
%minute% | 投稿された分 |
%second% | 投稿された秒 |
%post_id% | 投稿の固有ID |
%postname% | 投稿の記事名 |
%category% | 投稿のカテゴリー |
%author% | 投稿の作成者 |
たとえば「/%category%/%postname%/」とすると、記事のカテゴリーと投稿名が自動的に取得され、URLは「http://example.com/カテゴリ名/投稿名」になります。
パーマリンクを途中で変更した場合に起こる弊害3つ
前述した通り、一度設定したパーマリンクは決して変更するべきではありません。
もしパーマリンクを途中で変更してしまうとURLが変更になり、それによっていろんな弊害が生じます。
1.SNSのシェアや被リンクがリセットされる
URLが変わるので「いいね!」がゼロになります。
2.検索エンジンの記事に対する評価がゼロになる
URLが変更されると、内容が同じでも別の記事として一から評価され、今までの評価はリセットされてしまいます。
Googleなどの検索エンジンは、巡回したWebサイトのページをURLごと保存(インデックス)していきます。
既に検索エンジンに表示されているものは、過去にインデックスされたURLの記事であって、変更されたURLの記事ではありません。
なので、せっかく検索エンジンに上位表示しクリックされても、その記事は「存在しないページ」に飛ばされ、404エラーが表示されます。
問題はこれだけでは、終わりません。
既にインデックスされているページは、検索エンジンに消えず残っています。
また、検索エンジンに変更前のURLが残るのでキャッシュを削除しなければなりません。
3.リダイレクト設定
上2つの対策として、リダイレクト設定(古いURLから新しいURLへ飛んでもらうための転送設定)を行う方法がありますが、面倒な上にページ表示までの時間が通常よりも長くなってしまうのでSEO的に良くないです。
Googleの基準に沿ったパーマリンクにする
パーマリンクを途中で変更すべきではない理由が分かった所で、どんなパーマリンクが良いのか考えてみましょう。
1.「シンプル」かつ「URLを見てどんな記事か分かる」
Google公式では、パーマリンクはIDではなく意味のある単語を使用してURLを構成することを公表しています。
サイトの URL 構造はできる限りシンプルにします。論理的かつ人間が理解できる方法で(可能な場合はIDではなく意味のある単語を使用して)URL を構成できるよう、コンテンツを分類します。
このことから「シンプル」かつ「URLでどんな記事か分かる」パーマリンクが最も適しているようです。
2.日本語はNG
「URLを見てどんな記事か分かるパーマリンクが良い」と言うことで、一見すると日本語が分かりやすいように思います。
しかし、日本語が認識できないブラウザが多いため、日本語のパーマリンクはエラーの原因になってしまいます。
そのため、通常日本語のURLは変換して(エンコード)別の文字列に置き換えますが、無駄に長い文字列に変換されてしまい、分かりにくいURLとなってしまいます。
http://example.com/あ/ ⇒ エンコード ⇒ http://example.com/%E3%81%82/
以上のことから、日本語URLはGoogle推奨の「シンプル」かつ「URLでどんな記事か分かる」に該当しません。
3.長くなる投稿名はハイフン(-)で区切った方が分かりやすい
URL では区切り記号を使うと効果的です。http://www.example.com/green-dress.html という URL の方が、http://www.example.com/greendress.html という URL よりずっとわかりやすくなります。URL にはアンダースコア(_)ではなくハイフン(-)を使用することをおすすめします。
結果
Googleの基準に沿ったパーマリンクは、この全てを満たしたものが最適だと言えます。
- シンプル
- URLを見てどんな記事か分かる
- 英語(英単語ごとにハイフンで意味を区切る)
理想的なパーマリンクを3選!【2017決定版】
Googleの基準が分かったところで、実際どんなパーマリンクにすれば良いのか考えましょう。
いろいろ検索して調べると、理想的なパーマリンクは、それぞれ「カテゴリ名 / 投稿名」「カテゴリ名/ID」「投稿名」の3パターンに議論が分かれていました。
2016年以前は「カテゴリ名 / 投稿名」が多く、そのうち「カテゴリ名/ID」の方が使いやすいと言う人が出てきて、最新記事では「投稿名」に移り変わっていった印象です。
※全体像で見るとこんな感じがしましたが、割合で言うと「カテゴリ名 / 投稿名」が根強い感じもします。
大体この3つの中から自分のサイトに合ったパーマリンクを選ぶのが良いと思います。
SEO対策を重視したい人向け
①カテゴリ名/投稿名
http://example.com/カテゴリ名/投稿名
/%category%/%postname%/
【メリット】
・SEOに最も強い(どんな記事の内容か想像できる)
・カテゴリ名に絞り込んでアクセス解析できる
【デメリット】
・一度決めたカテゴリ名は変更できない(URLが変わるから)
・投稿の度に自分でURLを考えなければならない。
②投稿名
http://example.com/投稿名
/%postname%/
【メリット】
・カテゴリ名を変更できる
【デメリット】
・カテゴリ名で絞り込んだアクセス解析はできない
・投稿の度に自分でURLを考えなければならない
記事の管理を楽にしたい人向け
③カテゴリ名/記事ID
http://example.com/カテゴリ名/記事ID
/%category%/%post_id%/
【メリット】
・カテゴリごとのアクセス解析ができる
・自動で番号が振られるので、自分でURLを考えなくても良い。
【デメリット】
・URLの内容を見ただけでは、なんとなくの内容しか把握できない。
まとめ
項目 | カテゴリ名 /投稿名 | 投稿名 | カテゴリ名 /記事ID |
SEOに強い | ◎ | ○ | ○ |
解析しやすい | ◎ | △ | ○ |
管理が簡単 | △ | △ | ◎ |
カテゴリ名の変更 | × | ◎ | × |
・最もSEOに強いのは「カテゴリ名/投稿名」
・記事投稿が楽なのは「カテゴリ名/記事ID」
・今後カテゴリを変更する可能性があるなら「投稿名」
このサイトの出した結論「カテゴリ名/投稿名」「投稿名」のミックス型!
最初からがっちりカテゴリ名を決めていたとしても、ブログを長く続けているとやっぱりカテゴリ名を変更したくなることが増えてくると思います。
なので、最初は「投稿名」にしようと思いましたが、アクセス解析は良いとして、SEOが少し劣っているのが気になってしまいました。
そこで、それを補うやり方は他に無いか考えた結果をご紹介します。
まずは例をあげます。
●カテゴリ名 / 投稿名
http://example.com/カテゴリ名/投稿名
/%category%/%postname%/
ワードプレスのパーマリンクについての記事だと予想できる。
●投稿名
http://example.com/投稿名
/%postname%/
パーマリンクについての記事だと予想できる。
この二つを組合わせて、
●先頭にカテゴリ名を付けた投稿名
http://example.com/カテゴリ名 – 投稿名
http://example.com/wp-how-to-permalink
%postname%
ワードプレスのパーマリンクについての記事だと予想できる。
こうすることで、先程の欠点が改善できます。
・アクセス解析の際にカテゴリ名で絞り込める
・SEOに最も強くなる
・カテゴリの変更も可能
デメリットとしては、投稿時に毎回英語のURLを考えなければなりませんが、SEOを考えるなら必要な事です。
一番避けなければいけないことは、パーマリンクを変更すること、つまりURLを変更することです。
パーマリンクにカテゴリ名を入れておくと、カテゴリを変更したくなったときにURLが変わってしいます。
私はこの自分で考えたやり方を取りましたが、とにかくSEO対策上を意識したいのであれば、大切なのは記事の質の方なので、前述した3つのどれかにすれば大差はないと思います。
パーマリンクの設定方法
設定のやり方はとても簡単です。
WordPressの管理画面 > 設定 > パーマリンク設定 >
カスタム構造に「/%postname%/」と入力 > 変更を保存
使用方法
管理画面 > 投稿 > 新規追加 >
タイトルを入力する >
Enterを押してしばらくすると(数秒)パーマリンクが入力したタイトルの下に現れる
編集 > 英語のパーマリンクを入力 > OK
公開 > 完了!
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参考になった記事
Googleのジョン・ミューラー氏によると、URLにカテゴリ名を入れても検索順位には影響なし!(2017/4/13)。
これは、Googleの基準としては「カテゴリを入れたからと言って殆ど検索順位に影響はない」けど、「カテゴリを入れた方がどんな記事の内容かが分かる」ので結果としてSEOに多少の効果があると私は解釈しました。
反省
この記事を書き上げるのに丸3日ほど掛かってしまいました。
長すぎ・・・次からは時間制限を決めて計りながら書きたいと思います。
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