mineoでAプラン(au)を使用する場合、SIMの種類やサイズがいろいろあって分かりにくいですよね。
例えば、auのiPhone 6Sをmineoに乗り換える時、SIMは「au VoLTE対応SIM (nanoサイズ)」と「nanoSIM」のどちらかを自由に選択することが出来ます。
今回私は、弟から「iPhone 6Sからmineoに乗り換えしたい」、母親から「既にmineoで契約しているけど、スマホ端末だけ変更したい」と頼まれました。
その時に、どちらもSIMの選択で迷うシーンがありました。
- そもそもSIMって何なの?何種類あるの?
- サイズの違いだけなら、SIMをカッターで切れば使えるようになるって本当?
- VoLTE対応・非対応ってどう言うこと?
- 「nanoSIM」と「au VoLTE対応SIM(nanoサイズ)」って同じなの?
などなど、調べれば調べる程ドツボにハマってしまいました。
特にmineoでAプランを使用する場合、auの回線仕様が他社と違って複雑です。
そこで今回は、これらの疑問について解説していきます。
mineoでSIMを変更するには2,500円前後の費用がかかる
今回私は、mineoの契約中にスマホ端末だけ変更することになりました。
その時に、
- 今使用しているスマホ
- 新しく使用するスマホ
この2つのSIMのサイズや種類が同じ場合には、今使用しているスマホからSIMを抜き取って、新しいスマホ端末に差し込むだけでOKです!
ところが、SIMのサイズや種類が異なっていた場合、mineoに「SIMカード変更」の手続きを申請しなければなりません。
また、それには
- SIMカードの変更事務手数料:2,160円
- SIMカード発行料:248〜363円(2019年6月1日以降は一律432円)
2つ合わせて2,500円前後の料金が発生します。
SIMとは?電話や4G回線でスマホを使う場合に必要なカード
SIMカードは、スマホを使用する上で必要なものです。
SNSや調べものなどネットだけ使用したいなら、SIMカードがなくてもWi-Fiがあれば使用できます。
しかし、電話や4G回線で使用したい場合には、きちんとスマホ会社と契約して、SIMカードを送って貰い、使用するスマホにSIMカードを刺すことが必要になります。
mineoのAプラン(au)のSIMは、全部で3種類!
スマホ端末によって挿入できるSIMカードのサイズ・種類が異なります。
特にauは複雑で、SIMの種類が全部で3種類あります。
(画像引用:au VoLTE SIMと nano/micro(非VoLTE)SIM|マイネ王)
- au VoLTE対応SIM(nanoサイズ/microサイズ)
- nanoSIM:VoLTE非対応
- microSIM:VoLTE非対応
auのSIMは、現在この3種類に分けられます。
種類① au VoLTE対応SIM
「au VoLTE対応SIM」は、最も新しいSIMカードのタイプになります。
最近発売されたスマホのほとんどが「au VoLTE対応SIM」になっています。
また「au VoLTE対応SIM」は、マルチSIMとも言われています。
理由は、サイズがマルチに変化するからです。
従来は同じ種類のSIMカードでもサイズの大きさによって「nanoSIM」「microSIM」に分けられていました。
しかし、マルチSIMである「au VoLTE対応SIM」は、これ一つでnanoサイズにもmicroサイズにも変化するんです!
(画像引用:au VoLTE SIMと nano/micro(非VoLTE)SIM|マイネ王)
上の画像のように、「au VoLTE対応SIM」を切り取る大きさによってSIMカードのサイズが「nanoサイズ」にも「microサイズ」にもなります。
種類② nanoSIM:VoLTE非対応
「micro SIM」を一回り小さくしたSIMカードが「nanoSIM」です。
SIMの種類は同じ、VoLTE非対応のタイプで、単純に大きさが違うだけです。
そのため、「micro SIM」から「nanoSIM」に変更するには、「microSIM」を一回り小さくカットして「nanoSIM」用のスマホ端末に入れても実現できます。
auショップに申請して「microSIM」から「nanoSIM」にして貰うのが一番安全ですが、自分でSIMカッターで切り取ることで、費用を半額以下に抑えられます。
種類③ microSIM:VoLTE非対応
「micro SIM」が最も古いSIMカードのタイプになります。種類は「nanoSIM」と同じです。
「nanoSIM」から「microSIM」に変更したい場合は、変換アダプターを使用すると費用が安く抑えられます。
また、SIMを発売順に並べると、新しい順から「au VoLTE対応SIM」>「nano SIM」>「micro SIM」となります。
VoLTEって何?VoLTE対応・非対応ってどう言うこと?
VoLTEは4G回線のデータ通信+音声通話のこと!
VoLTEは、4G回線(LTE回線)を使用して音声通話ができるサービスです。
データ通信は、数年前に3G回線から4G回線に切り替わって、インターネットの読み込み速度が早くなりました。
来年2020年には、さらに通信が高速化されて、4Gから5Gに切り替わると言われています。
4Gを使用すると、データ通信が早くなる上に、音声通話の品質がアップします。
ところが、4Gが出始めた頃は、「データ通信は4Gでも音声通話は3G」と言うパターンがまだまだ多かったです。
iPhoneで言うと、データ通信の4GはiPhone 5以降から対応していますが、音声通話の4G(VoLTE)はiPhone 6S以降から使用されています。
VoLTE対応・非対応は、音声通話が4Gと3Gの違い
今話した通り、データ通信は4Gに切り替わっても、音声通話は4Gに対応するのが遅れていました。
そこで、VoLTE対応のSIMを使用すると、音声通話が4Gで使用できるようになりました。
VoLTE対応のSIMは「au VoLTE対応SIM(nanoサイズ/microサイズ)」だけです。
「nano SIM」「micro SIM」は、どちらもVoLTE非対応となります。
iPhone 6Sの場合、
- au VoLTE対応SIM(nanoサイズ)
- nanoSIM
この2種類のSIMを選択できますが、「nanoSIM」を選択すると、データ通信は4Gでも、音声通話が3G回線になってしまいます。
つまり、電話が聞き取りにくくなる上に、データは4G+電話は3G回線に切り替わるので、バッテリーの消費量が多くなります。
「au VoLTE対応SIM(nanoサイズ)」を選択すると、電話の声がはっきり聞こえるようになり、充電が長持ちします。
「nanoSIM」と「au VoLTE対応SIM(nanoサイズ)」って同じ?
これまでに説明した通り、「nanoSIM」はVoLTE非対応なので、種類が違います。
大きさはどちらもnanoサイズですが、種類が違うので間違ったタイプをスマホに刺しても使用できません。
まとめ:「nanoSIM/microSIM」と「au VoLTE対応SIM」は種類が違うので変換できない
と言うことで、「nanoSIM」「microSIM」をそれぞれ変換することはできますが、「au VoLTE対応SIM」とは全く別物なので、変換できないと言うことが分かりました。
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